1. はじめに
土地の広さは同じでも、建ぺい率や容積率によって建てられる家の大きさや形は大きく変わります。
たとえば「同じ150㎡の土地」でも、住宅地か商業地かで建物の規模や階数はまったく異なります。
今回は、この2つのルールを簡単に解説したうえで、実際の計算例を使って違いをシミュレーションしてみましょう。
2. 建ぺい率と容積率の基礎知識
・建ぺい率(けんぺいりつ)
建ぺい率とは、敷地面積に対して、建物を建てられる面積(1階部分の水平投影面積)の割合を示します。
例:土地150㎡ × 建ぺい率50%
→ 最大75㎡まで建築可能
→ 庭や駐車場など、建物以外の空間をどのくらい確保するかに影響します。
・容積率(ようせきりつ)
容積率とは、敷地面積に対して、延べ床面積(全ての階の合計)の割合を示します。
例:土地150㎡ × 容積率80%
→ 延床面積120㎡まで
→ 建物の総床面積や階数計画に直結します。
これらの制限は、用途地域や道路幅員などによって決まります。
3. 制限のかかり方シミュレーション
シミュレーション①:閑静な住宅地
条件
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土地面積:150㎡
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建ぺい率:50%
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容積率:80%
計算
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建築面積(1階):150㎡ × 50% = 75㎡
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延床面積(総合計):150㎡ × 80% = 120㎡
イメージ
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1階 75㎡(約22.6坪)+2階 45㎡(約13.6坪)
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4LDKの一般的な戸建て
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庭や駐車場を確保しやすく、ゆとりのある暮らしが可能
シミュレーション②:商業地
条件
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土地面積:150㎡
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建ぺい率:80%
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容積率:300%
計算
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建築面積(1階):150㎡ × 80% = 120㎡
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延床面積(総合計):150㎡ × 300% = 450㎡
イメージ
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1階 120㎡+複数階建(最大4階程度)
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店舗併用住宅やマンションが建てられる
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利便性は高いが、住宅としては静けさが少なめ
4. 生活への影響
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庭や駐車場の広さ:建ぺい率が低いほど広く確保できる
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採光・風通し:隣家との距離が近くなると悪化
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周辺環境:商業地は便利だが、車や人通りが多くなる傾向
5. 比較表(スマホ横スライド対応)
エリア | 土地面積 | 建ぺい率 | 容積率 | 最大建築面積 | 延床面積 |
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住宅地 | 150㎡ | 50% | 80% | 75㎡ | 120㎡ |
商業地 | 150㎡ | 80% | 300% | 120㎡ | 450㎡ |
6. まとめ
建ぺい率・容積率は数字だけでなく、家の広さや使い勝手、周囲の環境まで左右する大事な条件です。
土地探しでは、広さだけでなくどんな建物が建てられるかもあわせて確認しておくことが、後悔のない家づくりの第一歩です。
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