土地探しをしていると、アットホームやSUUMOといった不動産ポータルサイト、あるいは新聞の折込チラシなどで「売地情報」を目にすることがあると思います。
そこでは詳細を見られないことが多く、気になる土地があれば不動産会社に問い合わせ、送られてくるのが上のイラストのような「物件資料」です。
価格や面積はもちろん、建築のルールや注意点まで多くの情報が詰まっている、物件詳細資料です。
そこで今回は、物件資料(架空例)をもとに、「見るべきポイント」を初めての方でも安心して理解できるように順番にご紹介します。
【目次】
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1.物件種目と価格
まずチェックすべきは「物件種目」。
「売地」とあれば土地だけの取引ですが、中には「借地」と記載されるケースもあります。
借地の場合は地主との契約が必要になるため、必ず確認が必要です。
次に「価格」。
例では 850万円(3.3㎡単価 12.5万円) と記載されています。
坪単価が表示されていると、他の物件との比較がしやすくなります。
2.所在地と最寄り駅
所在地は市区町村・町名・地番まで記載されているため、Googleマップなどで場所を確認するのに役立ちます。
また「交通」の欄には、駅やバス停からの徒歩分数が書かれています。
不動産業界では 徒歩1分=80m で換算するため、例にある「北方真桑駅 徒歩26分」は実際には約2.08kmの距離です。
3.土地面積(㎡と坪)
土地面積は 225.0㎡(公簿)。
これを坪に直すと、約68.06坪となります。
一般的に住宅用地は40〜70坪が多いため、この土地は「標準的で、家と駐車場・庭を確保できるサイズ感」と言えます。
土地面積に記載される「公簿」は登記簿上の数字であり、実際に測量した「実測」と異なる場合があります。
実測売買では面積が増えれば追加代金、減れば減額といった精算が発生する可能性があります。
4.土地権利と用途地域
「土地権利」が 所有権 となっていれば安心。借地の場合は契約条件の確認が必須です。
さらに「用途地域」は 第一種中高層住居専用地域。
この場合、周囲には2〜3階建ての住宅が中心となり、落ち着いた環境が想定できます。
地目について
登記簿には、その土地が「宅地」「畑」「田」など、どのように使われているかを示す「地目」が記載されています。
住宅を建てるには「宅地」であることが必要ですが、「畑」や「田」となっている場合は農地転用の手続きが必要になります。
弊社では、田んぼや柿畑をはじめとする農地の売却相談や仲介を数多く手がけており、地域ならではの土地事情に応じたサポートが可能です。
詳細や手続きの流れについては、次回のコラムで解説していきます。
5.建ぺい率・容積率
建ぺい率は 70%、容積率は 200%。
つまり「土地の70%まで建物を建てられる」「延べ床面積は土地面積の2倍まで」という意味です。
過去のコラムでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
物件資料の見方を理解すると、土地探しはぐっと身近になります。
今回ご紹介したポイントは、価格や面積、用途地域など、基本的ながら重要な要素ばかりです。
次回Vol.12では、接道条件や引渡し、設備、国土法届出といった実務に直結する後半のポイントを解説します。
岐阜・北方町・本巣市での土地探しや、田んぼや柿畑の売却相談もぜひ私たちにお任せください。
地域密着で培った経験を活かし、最適なご提案をさせていただきます。