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社長コラム|この土地ならどんな家が建つ?建ぺい率・容積率・高さ制限のシミュレーション【Vol.8】

公開日:2025/08/19(火) 更新日:2025/08/20(水) 後悔しない土地選び術

この記事は社長コラムVol.7「家の大きさと高さを決めるルール!建ぺい率・容積率・高さ制限とは」の続編です。

前回はルールの概要をお伝えしましたが、今回は実際の数値を使って「この土地ならどんな家が建てられるのか」をシミュレーションしてみましょう。

図解を見ながら解説するので、初めての方でもイメージしやすいはずです。

 

1. 建ぺい率で決まる1階の大きさ


建ぺい率50%の場合、

建築面積=敷地100m² × 0.5=50m²(約15坪)まで。

 

つまり、100m²の土地なら建物は1階部分で最大50m²しか建てられません。

残りの敷地は庭や駐車スペースとして使うことになります。

 

図解:建ぺい率の制限

建ぺい率50% 図解

 

 

2. 容積率で決まる延べ床面積


容積率80%の場合、

延べ床面積=敷地100m² × 0.8=80m²(約24坪)まで。

 

例えば1階を50m²にすると、2階は30m²まで。

もし2階を50m²にしてしまうと容積率を超えてしまうため注意が必要です。

 

図解:容積率の制限

図解 容積率の制限

 

 

3. 高さ制限で形が変わる


第一種低層住居専用地域では、建物の高さにも制限があります。

 

図の緑の破線で囲まれたグレーの部分が、道路斜線制限・高さ制限・北側斜線制限によって定められた「建築可能な範囲」を示しています。

建物はこの範囲からはみ出さないように設計する必要があり、屋根の形や2階の間取りは自然と制約を受けます。

 

図解:高さ制限の影響

斜線・高さ制限の影響 図解

代表的な制限は次の2つです。

  • 道路斜線制限
    道路側から空に向かって斜めに引いたライン。この線より上には建てられません。道路の日当たりや圧迫感を防ぐためのルールです。

  • 北側斜線制限
    北側隣地との境界から北方向へ斜めに引いたライン。この線より上には建てられません。北側のお宅に日照が届くようにするためのルールです。

さらに、用途地域ごとに定められた高さ制限(青)もあり、これらのルールをすべてクリアした範囲の中でしか建物は建てられません。

 

 

4. この土地で建てられる家のイメージ


 

  • 最大延べ床面積:80m²(約24坪)

  • 1階:50m²、2階:30m²

  • 北側は屋根や2階の形状が制限される可能性あり

 

まとめ

数値と図で確認すると、建てられる家のサイズや形は土地によって大きく変わることがわかります。

土地を検討する際は、立地や価格だけでなく、必ず建ぺい率・容積率・高さ制限もチェックしましょう。

 

前回の記事はこちら

家の大きさと高さを決めるルール!建ぺい率・容積率・高さ制限とは【Vol.7】

 

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