温熱環境を整える工夫で健康寿命を延ばす家
羽島市I様邸 和&ナチュラルな自然素材の家 増築 完成までの記録
カテゴリー|新築・増築
『暖かい空気は上昇する』という性質を利用した家
暖かい空気は上昇してしまうから、冬は足元が寒いのでは?と思われる方も多いはず。弊社ではそれを解決するシステムを導入しています。弊社の実績で最も多いのがOMソーラーの太陽熱を利用した床暖房ですが、今回は立地的にOMソーラーを断念したため、別の策を講じました。
※完成までの工事の記録のあとに 仕組みや仕様など説明しております。
『お施主様の思いやこだわりは十人十色』
ざいまん建設㈱では可能な限りお客様の思いを形にしたいと考えています。
あなたの思い、こだわり、夢をざいまんの家づくりで形にませんか?
建築中レポート
- 1. 2021年03月18日
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地盤改良
本日 I様邸の地盤改良がおこなわれました。順調に工事は進んでいます。
- 2. 2021年04月16日
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基礎工事 検査
JIO(株式会社 日本住宅保証検査機構)の検査を受けています
- 3. 2021年05月14日
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土台伏せ
土台伏せの工事の様子です。天候にも恵まれ、工事は順調に進んでいます。
- 4. 2021年05月23日
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上棟
I様、上棟おめでとうございます。
上棟の様子です。
工事は順調に進んでいます。
- 5. 2021年05月26日
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木工事
木工事の様子です。工事は順調に進んでいます。
- 6. 2021年05月26日
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屋根工事 煙突
屋根工事中の様子です。薪ストーブの煙突が完成です。工事は順調に進んでいます。
- 7. 2021年05月28日
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木工事
木工事の様子です
- 8. 2021年06月05日
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形が見えてきました!
屋根工事が完了しています。サッシも入っています。
- 9. 2021年06月11日
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断熱工事
断熱材を丁寧に施工していきます。工事は順調に進んでいます。
- 10. 2021年06月15日
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断熱工事完了
天窓や大きな窓からの自然の採光で、十分明るいですね。工事もはかどります。
- 11. 2021年07月03日
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壁下地張り工事完了
プラスターボードが張り終わりました。これから薩摩中霧島壁を上塗りするための下地です。工事は順調に進んでいます。
- 12. 2021年07月05日
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想い出の床柱を移築中
お施主様が生まれ育った母屋を解体するにあたり、なにかひとつでも想い出を残したいとのことから、母屋の床の間の柱を移築することになりました。
右の写真は、床柱から落とし掛けを抜いた穴に埋木を施したところです。継ぎ目が分からないように塗装をして仕上げていきます。
- 13. 2021年08月05日
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想い出の床柱がスンと立つ床の間が完成
できるだけきれいな部分だけをしようするため、床柱の上下を切断して短くなったので、支えるという柱の役目はしていませんが、再生した床柱は新たな床の間でスンと立っています。
- 14. 2021年08月18日
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薪ストーブの設置完了しました
19年前の新築の時には迷って導入しなかった薪ストーブですが、19年越しでひとつ夢を叶えられました。和風のリビングに映えますね。
薪ストーブのある暮らしをご希望の I様が選ばれたのは HWAM(ワム)3630というデンマーク製の物です。ワムはデンマークでは薪ストーブトップメーカーです。
シンプルで美しい円筒形が特徴で、三方面からパワフルに暖めてくれます。
また薪ストーブの下は厚み13㎜の御影石を桧の床とフラットに敷きました。
- 15. 2021年08月19日
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TOTOマーブライトカウンター洗面器で 車いす対応に
転ばぬ先の杖ということで、今回はTOTOマーブライトカウンターで車いすでも使えるようにしました。もちろんTOTOには車いす対応に特化した洗面カウンターもありますが、今回はあくまでも念のためということで、こちらになりました。車いすでも入れる幅は確保しています。
今回は増築ということで、水廻りが洗面とトイレのみのため、お湯を引いていません。そのため、洗面カウンターの下に簡易な小型電気温水器6Lタイプを設置してお湯が出るようにしています。
ちなみにカウンターの下を隠すパネルもありますが、今回は無しです。
三方向の壁部分にはLIXILのエコカラットタイルを施工したので、湿気の溜まりやすい洗面所もカラッとします。
また、隣りのトイレとの間の壁には片引き2連戸がスッキリと収まり、トイレの入り口ができる限り広くとれるよう配慮しました。
- 16. 2021年08月19日
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トイレも暖かく
トイレ空間もユニバーサルデザインを意識しています。2枚の引込戸で出入口の開口部を最大限に広く取っています。引込戸が中にあるため、そちら側の壁に手摺が取り付けられない代わりに、窓の左下の壁にはアームレスト(ひじ掛け)を取付けてあり、立ち座りの際も安心です。アームレストは跳ね上げ式でお掃除の際は邪魔になりません。
また少しでも広い空間を確保するため、タンクレストイレを採用しています。
床材はクッションフロアです。汚れた際も掃除がしやすいため、木目のクッションフロアで統一感があり、違和感のない床に仕上げました。
寝室から直ぐの洗面所とトイレで夜間も安心ですが、もっと安心できるのは寝室内と室温の差が少ないことです。床に通気口があり、床から暖かい空気が上がってきます。
ざいまんの家は冬のヒートショック予防に力を入れています。
- 17. 2021年08月20日
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段差のない玄関 ~ 将来を見据えて
転ばぬ先の杖、廊下と玄関タイルの段差を無くし、万一の車いす生活にも備えています。
- 18. 2021年08月24日
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温熱環境を調える 床下補助暖房
OMソーラーのシステムが設置できないことで、屋根での太陽熱利用の集熱を諦め、今回は壁掛け汎用エアコン(三菱)を床下エアコンとして利用。床下へ直接温風を送風し、部屋を暖める計画です。
各所の床通気口から暖かい空気が家中に上がっていきます。
足元から暖かさが感じられます。
※床下へ外気が入り込む家屋では設置できません。
- 19. 2021年08月30日
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暖かい空気を床下へ
こちらは2階の収納部屋です。銀色の「ダクト」の上部ボックス内には「ファン」があります。このダクトの下は1階の押入を通り、床下まで続いています。
床下エアコンや薪ストーブによって暖まった空気は天井まで上昇します。そしてこのボックス直結の壁の吸気口(リビング上部)からファンの力によって吸い込まれ、ダクトを通って強制的に床下へ送られていきます。
- 20. 2021年09月01日
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床通気口から
床下へ送られた暖かい空気は、再び床の通気口からリビングへと循環していくのです。
- 21. 2021年09月01日
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仕組み
暖まった空気は2階の吸気口から床下へと続くダクトを通っていきます。暖かい空気は自力で下降しません。ファンによって強制的にダクト内を下降させます。
リビング以外の部屋や廊下も床の通気口から暖かい空気が上がってくるという仕組みです。
- 22. 2021年09月02日
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木が呼吸する寝室
無垢の木材には、部屋の湿度をコントロールする機能があります。 湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥している時は水分を放出します。 部屋の湿度が一定になるように自動的に調節してくれるのです。 これは「木が呼吸をしている」とも言われます。
また杉の香りには「フィトンチッド(植物が発散する、殺菌力や癒し効果を持つ物質)」と呼ばれる芳香成分が含まれていて、交感神経を抑制してリラックスした状態をつくります。
消臭効果と共に睡眠を促進する効果があり、安らげる空間になります。
写真では壁や天井のスギの無垢材の赤みが強い部分(黒芯)が目立ちますが、これはまだ新しいからです。時間とともに均一な色合いになって、美しい木目が映えてきます。
- 23. 2021年09月09日
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薪ストーブ 火入れ式
HWAM3630 薪ストーブのある暮らし
薪ストーブに初めて火を入れる、慣らし焚きを行いました。㈱DLDさんからお施主様へ一通り説明があり、先ずは小さな木を焚いて慣らし運転。
ゆらゆらと燃える炎をみているとだんだんリラックスしてきますね。
I様邸では「暖かい空気は上昇する」この特性をいかして、薪ストーブで暖まった空気が上昇したところを床下まで送り届ける工夫を施しています。
暖まった空気は2階の通気口から床下へと続くダクトを通っていきます。暖かい空気は自力で下降しません。ファンによって強制的にダクト内を下降させます。リビング以外の部屋や廊下も床の通気口から暖かい空気が上がってくるという仕組みです。
温熱環境を整える、できるだけ家の中の温度差を無くす、これが冬のヒートショック予防などに力を発揮してくれるのです。
- 24. 2021年09月09日
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大きな窓と大きな吹き抜けに薪ストーブのあるリビング
☆フルオープンサッシ(一枚窓)… 片引きの一枚の大きな窓です。網戸付きの仕様ですが、普段室内からは見えません。この窓はリビングから庭を眺めるためにそうしたのですが、額縁のような役目があり、四季折々の景色が大きな絵画風に楽しめます。
☆薪ストーブ … HWAM(ワム)3630デンマーク製
☆御影石 … 13㎜の御影石敷き(ストーブ下)
☆薩摩中霧島壁 …プラスターボードの上に薩摩中霧島壁を丁寧に塗り、壁を仕上げました。
・カラー SN-4
・仕上げ ソフトヘアライン
☆床 … 桧無垢フローリング(節あり)
☆床吹出口 … 桧で床材と合わせた仕様です。
- 25. 2021年09月10日
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完成おめでとうございます!
2002年のご新築から早いもので19年。今回はその既存住宅の東側に増築をするという形で携わらせていただきました。
母屋の解体からはじまり、新たに増築、また既存住宅のリフォームやカーポート設置などの外構工事で工期が長くなりましたが、お施主様のこだわりが詰まった家が完成しました。