OMソーラーのしくみ|太陽熱を活かす家とメンテナンス

屋根で太陽熱を集めるOMソーラー住宅の外観

HOW OM SOLAR WORKS

OMソーラーのしくみ

 

太陽の熱を、住まいの暖かさへ。

01

WHAT IS OM SOLAR?

太陽の熱を活かす住まいのしくみ

OMソーラーは、屋根に降り注ぐ太陽の熱を集め、暖かい空気を床下へ送ることで、住まい全体を穏やかに暖める仕組みです。

冬の晴れた日は太陽熱を暖房に利用し、夏は屋根に集まった熱を屋外へ排出します。仕様によっては、その熱をお湯づくりにも利用できます。

大きな特徴は、機械だけに頼って室温を整えるのではなく、太陽の熱、建物の断熱性能、間取り、空気の流れを一体で考えることです。

自然の力を利用するため、得られる暖かさや効果は、季節や天候、地域、建物の設計によって異なります。その変化も受け入れながら、自然とともに心地よく暮らすことを目指した住まいです。

02

SYSTEM COMPONENTS

OMソーラーを構成する主な部分

01 / ROOF

屋根の集熱部

屋根に当たる太陽の熱で、屋根の通気層を通る空気を暖めます。

屋根は雨や風から建物を守るだけでなく、太陽熱を集める役割も担います。

02 / CONTROL

ハンドリングボックス

屋根で暖められた空気の温度を確認し、空気を床下へ送るか、屋外へ排出するかを制御します。

内部のファンとダンパーが、季節や温度に合わせて空気の流れを切り替えます。

03 / DUCT

立下りダクト

屋根で暖められた空気を、ハンドリングボックスから床下へ送ります。

04 / UNDERFLOOR

床下空間

床下へ送られた暖かい空気が、基礎コンクリートや床を暖めます。

床下を通った空気は、床の吹出口から室内へ広がり、家全体を穏やかに暖めます。

05 / OUTLET

床の吹出口

床下を通った空気を室内へ取り入れます。

吹出口から強い温風を出す暖房ではなく、床下や床を暖めながら、住まい全体へゆっくり温もりを届けます。

03

WINTER

晴れた日は、太陽熱で家全体を暖める

冬の晴れた日は、軒先から取り込んだ外気が屋根の通気層を通り、太陽の熱によって暖められます。

暖まった空気は屋根の上部へ集まり、ハンドリングボックス内のファンによって、立下りダクトから床下へ送られます。

冬の晴れた日に屋根で暖めた外気を床下へ送り、床の吹出口から室内へ届けるOMソーラーの仕組み

屋根で暖めた空気を床下へ送り、床から住まい全体を穏やかに暖めます。

床下へ送られた暖かい空気は、基礎コンクリートや床に熱を伝えながら家全体へ広がり、床の吹出口から室内へ入ります。

床下や床に蓄えられた熱は、太陽が沈んだ後もゆっくりと放出されます。強い温風で一部を暖めるのではなく、床から住まい全体へ穏やかに温もりを届ける仕組みです。

同時に、屋外の新鮮な空気を暖めて室内へ取り込むため、太陽熱を利用した暖房と換気を一緒に行います。

04

GENTLE WARMTH

強い温風ではなく、床から伝わる穏やかな温もり

OMソーラーの暖かさは、エアコンやストーブのように、強い温風や熱源の近くで感じる暖かさとは異なります。

床下と床を暖め、住まい全体へゆっくり熱を伝えるため、足元の冷たさを和らげながら、穏やかな室内環境をつくります。

リビングなどの居室だけでなく、廊下、洗面所、トイレなどにも暖かい空気が届くため、家の中の温度差を抑えることにもつながります。

ただし、太陽熱を利用する仕組みのため、曇りや雨の日、夜間には十分な熱を得られないことがあります。地域や建物の性能、暮らし方に応じて、補助暖房を併用することも考えます。

05

SUMMER

屋根に集まった熱を、室内へ入れずに排出

夏の日中は、屋根の通気層で熱くなった空気を室内へ送らず、屋外へ排出します。

屋根に集まった熱を外へ逃がすことで、屋根から室内へ伝わる熱を抑えます。

お湯とり機能を採用した住宅では、屋根に集まった熱を給湯にも利用します。得られるお湯の温度や量は、季節、天候、日射量、設備の仕様によって変わります。

夏の夜は、涼しい外気を取り込む

夏の晴れた日の夜は、放射冷却によって屋根の温度が下がることがあります。

屋外の空気が室内より涼しく、取り込みに適した条件になると、その空気を床下へ送り、床の吹出口から室内へ取り入れます。

OMソーラーの夏の働きは、エアコンのように空気を冷やす「冷房」ではありません。外気温や湿度が高い日にはエアコンなどを併用し、無理なく快適な室内環境を整えます。

06

SPRING & AUTUMN

心地よい外気を、住まいの中へ

春や秋など、冷暖房をあまり必要としない季節にも、OMソーラーは屋根の通気層を通る空気の温度を確認しながら運転します。

屋根で集めた空気が室内へ取り込むのに適した温度になると、ハンドリングボックスから立下りダクトを通して床下へ送ります。

春や秋に屋根で集めた空気を床下へ送り、床の吹出口から室内へ取り込むOMソーラーの仕組み

外気温や日射の状態を確認し、取り込みに適した空気を床下から室内へ届けます。

床下へ送られた空気は、家全体へ広がったあと、床の吹出口から室内へ入ります。

外気温や日射の状態に応じて自然の熱を取り入れ、季節に合わせた室内環境をつくります。

07

DESIGNED AS ONE

OMソーラーは、建物と一体で考える仕組みです

OMソーラーは、設備を後から取り付けるだけで十分な効果が得られるものではありません。

敷地の向き、屋根の形と方角、日当たり、間取り、吹出口の位置、空気の通り道、断熱性能などを、設計段階から一体で検討します。

同じ設備を使用しても、地域の気象条件や建物の性能によって、室温や得られる熱量は異なります。

太陽熱をできるだけ有効に使うためには、OMソーラーの機器だけでなく、住まいそのものを丁寧に設計することが重要です。

08

BEFORE YOU CHOOSE

検討する前に知っておきたいこと

OMソーラーは、太陽熱を利用するため、天候によって暖房効果が変わります。晴れた日と曇りや雨の日では、得られる熱量が同じではありません。

また、OMソーラーだけで一年中すべての冷暖房を行う仕組みではありません。冬は必要に応じて補助暖房を、夏はエアコンなどを併用します。

屋根の集熱部、ハンドリングボックス、ダクト、床下空間などを建物へ組み込むため、一般的な住宅にはない設備費と工事費も必要です。

自然の力を取り入れた穏やかな暖かさをどのように感じるか、必要な費用とのバランスが暮らし方に合うかを確認して検討することが大切です。

09

MAINTENANCE

快適に使い続けるためのメンテナンス

OMソーラーは、屋根から取り込んだ空気をハンドリングボックスやダクトを通して室内へ送る設備です。快適に使い続けるためには、日常のお手入れと定期的な点検が必要です。

A

フィルターと吹出口のお手入れ

フィルターや床の吹出口にほこりや汚れがたまると、空気の流れが悪くなり、換気や暖房の効率に影響することがあります。

お手入れできる部分と方法は、設置されている機種や住宅によって異なるため、取扱説明書に従って清掃します。

B

ハンドリングボックスと制御機器の点検

ハンドリングボックスには、ファン、モーター、ダンパー、温度センサーなどが使用されています。

長年使用すると、運転音の変化、空気量の低下、表示や動作の不具合などが起こることがあります。気になる変化がある場合は、運転を続けたままにせず、施工店へ相談してください。

C

経年による機器交換

OMソーラーの機器や電気部品は、永久に使用できるものではありません。設置から年数が経過すると、部品や機器の交換が必要になる場合があります。

交換できる機器や部品は、設置時期やシステムの仕様によって異なります。現在の状態と機器の型式を確認したうえで、修理・部品交換・機器更新などの対応を検討します。

D

屋根・ダクト・床下も住まいの一部として確認

OMソーラーは、屋根の通気層、ダクト、床下空間を利用します。

屋根や外壁の点検、リフォーム、増改築を行う際は、OMソーラーの空気経路に影響がないかも確認する必要があります。

OMソーラーの仕組みを理解した施工店へ相談することが大切です。

FOR OM SOLAR OWNERS

既存のOMソーラー住宅もご相談ください

ざいまん建設では、新築時のOMソーラーだけでなく、現在お住まいのOMソーラー住宅に関するご相談も承っています。

弊社で施工した住宅はもちろん、建築した工務店がOMソーラーの取り扱いを終了した場合や、点検・修理の相談先が分からなくなった場合も、まずは現在の状況をお聞かせください。

設置されている機器の型式や状態を確認し、点検、修理、部品交換、機器更新など、可能な対応をご案内します。

OMソーラーの点検・修理について問い合わせる

FOR A NEW HOME

新築でOMソーラーを検討されている方へ

OMソーラーの穏やかな暖かさや自然エネルギーを活かす考え方に興味がある方は、建物の計画と合わせてご相談ください。

敷地条件やご希望、ご予算を確認し、OMソーラーが暮らし方に合っているか、ほかの冷暖房設備も含めて検討します。

OMソーラーの家づくりについて相談する